「自分は何をやりたいのか」に向き合う時間
総合型選抜では、
- 志望理由書
- 面接
- 自己PR
などを通して、「自分は何に興味を持ち、これから何を学びたいのか」を言葉にしていく必要があります。その中で、多くの高校生が苦戦するのが「自己分析」です。
ただ、“自己分析”と言われても、何をすればいいのか分からない人も多いと思います。
- 長所を考えること?
- 将来の夢を決めること?
- 自分をアピールすること?
もちろん、それも一部ではあります。
ただ、本来の自己分析は、“自分の内側を整理していく作業”に近いものです。
今回は、総合型選抜に向けた自己分析について考えてみます。
「やりたいことが分からない」は自然なこと
自己分析を始めると、多くの高校生が最初にぶつかるのが、「自分が何をやりたいのか分からない」という悩みです。
周りを見ると、
- 将来の夢が決まっている人
- 行きたい大学がはっきりしている人
- やりたい研究を語れる人
が、すごく立派に見えることもあります。
その中で、「自分には何もない」と感じてしまう人も少なくありません。
ただ実際には、最初から明確な目標を持っている人ばかりではありません。
むしろ、
- なんとなく気になる
- 少し興味がある
- 言葉にはできないけど惹かれる
という状態からスタートする人の方が多いかもしれません。
自己分析は「すごい自分探し」ではない
総合型選抜を意識し始めると、「アピールできる経験を探さなきゃ」と考える人もいます。もちろん、自分の経験を振り返ることは大切です。
ただ、自己分析は、“立派な実績を探す作業”ではありません。
本当に大切なのは、
- 自分の心がどんなことに反応するのか
- 何に、またどんなことに違和感を持つのか
- どんな時に面白いと感じるのか
を整理していくことです。
例えば、
- なぜその本が印象に残ったのか
- なぜそのニュースが気になったのか
- なぜその活動を続けられたのか
を考えていくと、自分の価値観が少しずつ見えてくることがあります。
「好き」よりも、「なぜ気になるのか」が大切
自己分析では、「自分は○○が好きです」だけで止まらないことが大切です。
例えば、「人と話すのが好き」という人でも、
- 相手の話を聞くのが好きなのか
- 新しい考えを知るのが好きなのか
- 誰かを支えることにやりがいを感じるのか
によって、興味の方向性はかなり変わります。
つまり、自己分析は、“自分の感情の理由を掘り下げていく作業”とも言えるかもしれません。
過去を振り返ると、「今」が見えてくることがある
自己分析では、過去を振り返ることも大切です。
例えば、
- 小さい頃によくしていたこと
- 学校で印象に残っている出来事
- 部活動で感じたこと
- 悔しかった経験
- 嬉しかった経験
など。
人は、自分では気づかないうちに、“繰り返し反応しているテーマ”を持っていることがあります。
例えば、
- 「人を支えること」に反応している
- 「仕組みを考えること」が好き
- 「表現すること」に惹かれている
など。
こうしたものが、後から志望理由や進路につながっていくこともあります。
「正解」を探し始めると苦しくなる
総合型選抜では、「大学が喜びそうな答えを書かなきゃ」と考えてしまう人もいます。
ただ、それをやりすぎると、
- 本音が分からなくなる
- 言葉が薄くなる
- 面接で苦しくなる
ことがあります。
大学側が見ているのは、“完璧な答え”というより、“その人なりに考えてきた過程”です。
だからこそ、自己分析では、「正解っぽい答え」を探すより、「自分はなぜそう感じるんだろう」を考えていくことが大切になります。
自己分析は「受験」だけのためではない
総合型選抜では、
- 自分の興味
- 考え方
- 将来への方向性
を整理していく必要があります。
そのため、自己分析は、“受験のための準備”でもあります。
ただ同時に、“自分自身を知る時間”でもあります。すぐに答えが出なくても構いません。
少しずつ、
- 自分は何に惹かれるのか
- どんなことを大切にしたいのか
を考えていくことが、これからの進路につながっていくのかもしれません。
